夏バテ解消と歯の健康を両立しよう

ジュース

こんにちは。西大路御池デンタルクリニックです。

「季節の変わり目に体調を崩しやすい」と感じたことはありませんか。
9月に入ると、夏の疲れが体に残っているうえ、昼と夜の気温差が大きくなるため、体調管理がより大切になります。

今回は、疲労回復のサポート役として知られる「クエン酸」と、歯の健康との関わりについてお話しします。

クエン酸とは?

クエン酸とは、レモンや梅干しに含まれる酸っぱい成分のことです。体の中では「クエン酸回路」という代謝経路に関わり、エネルギーを生み出す大切な働きを担っています。

具体的には、以下のような効果が期待できます。

  • 代謝を活発にする
  • 疲労物質である乳酸を分解する
  • カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラルの吸収を助ける

 疲労回復のために推奨されるクエン酸の摂取量は1日10〜15gとされています。これはレモン半分や梅干し5個程度に含まれる量です。クエン酸は体内に貯めておくことができないため、1日何回かに分けて摂ることが効果的です。

歯にとっての「酸」の影響

健康づくりに役立つクエン酸ですが、歯にとっては注意すべき成分でもあります。
通常は唾液が酸を中和して守ってくれるため問題ありませんが、強い酸に繰り返し触れていると「酸蝕歯(さんしょくし)」になる恐れがあります。

酸蝕歯は、歯の表面にあるエナメル質が溶けて薄くなったり、やわらかくなったりしてしまいます。進行すると、知覚過敏でしみやすくなったり、むし歯になりやすくなったりするため注意が必要です。

歯を守りながらクエン酸を摂る工夫

酸の悪影響を減らすには、飲み方や食べ方、ケア方法を工夫することが大切です。

  • 酸性度の強い飲み物は「だらだら飲まない」
  • 飲んだ後は水やお茶でお口をすすぐ
  • ストローを使って歯に直接触れにくくする
  • 食後30分程度時間を置いてから歯みがきをする

これらの工夫を意識するだけで、酸蝕歯のリスクを大きく減らすことができます。
他にも、クエン酸を含むサプリメントを利用するのも方法のひとつです。ご自身の生活に合った取り入れ方を選びましょう。

まとめ

クエン酸は、疲労回復やミネラルの吸収を助けるなど、健康に役立つ栄養素です。ただし、摂り方によっては歯に負担をかけることもあるため、飲み方や食べ方、ケア方法を工夫し、酸蝕歯を予防しましょう。
当クリニックでは、歯の健康を守るためのセルフケアの方法やプロによるクリーニング、フッ素(フッ化物)塗布などを行なっています。歯の表面がしみる、色が変わった気がするなど、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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